一宮の結婚式で本物のキャンドルを使うなら、装花や進行を決める前に、会場が火気を認める範囲と消防関係手続の要否を確認します。 『小さなろうそくだから届出不要』『会場内だから自由』とは決められません。建物の用途、設置場所、器具、炎の数、周囲の可燃物、避難経路によって扱いが変わるため、会場担当者を窓口にして消防設備・防火管理の条件と一緒に検討します。

一宮市は、火災予防条例関係の申請・届出様式として、火気使用届出書や防火対象物使用開始届出書などを公開しています。火気使用届には、工事場所、火気器具、火災予防上の措置、予定期間を記す欄があります。結婚式のキャンドル演出に必ず同じ様式が必要という意味ではなく、会場側が建物と演出内容を基に所管消防へ確認する材料です。

最初に会場へ伝える情報を一枚にする

確認項目二人が決めること会場へ確認すること記録に残すこと
炎の種類ろうそく・オイル・LED使用可否と器具指定商品名・サイズ
設置場所卓上・通路・屋外避難経路と離隔平面図の位置
点火開始時刻と担当スタッフ対応の範囲点火・監視者
消火終了時刻と方法消火器具・回収場所消火確認者
装飾花・布・紙の有無防炎品や距離の条件素材と高さ

相談時は、完成イメージだけでなく、キャンドルの写真、寸法、容器、燃焼時間、個数を出します。卓上に数個置く場合と、通路沿いに多数並べる場合では、人がぶつかる可能性や避難時の障害が異なります。ゲストが移動するテーブル間、子どもの席、袖が触れやすい受付台、カーテンや乾いた装花の近くは、見た目より接触リスクを優先します。

外部の装飾業者が持ち込む場合は、会場が許可した器具と実際の納品物が同じかを確認します。契約書に『キャンドル演出一式』とだけ書かず、火を使う部分、LED部分、点火・消火担当、破損時の処理、持込料を分けます。撮影用の短時間点火でも、スタッフ不在で炎を残す運用は避けます。

届出要否は会場から消防へ確認する

一宮市の火気使用届出書は、火気器具や火災予防上の措置を具体的に記載する形式です。二人が自己判断で提出するのではなく、防火管理者や会場責任者に、演出案をいつまでに渡せば確認できるかを聞きます。既設会場の通常運用に含まれるのか、催事として別の計画が必要なのかも会場側の判断を経ます。

屋外やガーデンでも、風があるから安全とは限りません。炎が傾き、テーブルクロスや落ち葉へ近づくことがあります。雨天時に屋内へ移す代替案は、当日その場で決めず、屋内でも認められる器具と配置を先に用意します。花火演出の許可確認とは火薬類を含む別の論点があるため、同じ扱いにしません。

炎のそばに可燃物と無人時間をつくらない

NITEは、ろうそくを使用している場所から離れるときは火を消し、上部や周辺に燃えやすい物がない場所へ置くよう注意喚起しています。披露宴では、紙の席札、メニュー、リボン、衣装の袖、乾いた花材が炎へ近づきます。炎が小さくても、ゲストが写真撮影で身を乗り出す動きまで想定します。

容器は倒れにくい形を選び、燃え尽きる前に交換・消火する基準を決めます。点火担当が別業務へ移るなら、監視担当を引き継ぎます。消火後も芯や容器が熱いことがあるため、すぐ箱へ重ねず、耐熱の回収場所を用意します。火災報知設備やスプリンクラー付近へ煙や熱が集まる演出は、設備への影響も会場へ確認します。

LEDへ替える部分を演出設計として決める

すべてを本物の炎にせず、高砂や代表卓だけを火気、通路・受付・子ども席付近をLEDに分ける方法があります。写真では色温度や揺らぎがそろう製品を選び、照明を落とした会場で実物確認します。LEDでも電池切れ、液漏れ、転倒はあるため、予備と回収担当を決めます。火を使わないことは、演出を弱くすることではなく、配置の自由度を高める判断です。

キッチンカーや料理演出など他の火気が同日にある場合は、火気・電源・動線の確認と重ねて会場へ提出します。演出ごとに別担当へ伝えると、総量や避難経路の重なりが見えません。最終レイアウトにすべての火気位置を載せ、変更締切を設けます。

打合せで終える三つのこと

①器具・個数・配置・燃焼時間を会場へ提示、②消防確認と会場規定の回答を記録、③点火・監視・消火の担当とLED代替案を最終進行表へ入れます。

貸切空間でキャンドル演出を検討するときも、火を使えるかだけでなく、雨天移動、ゲスト動線、消火担当まで同じ打合せで確認すると安全と雰囲気を両立しやすくなります。

確認した一次情報

火気使用の可否や届出は、建物、器具、配置、催事内容で異なります。2026年9月24日時点の公的情報を基に、必ず会場の防火管理者と所管消防へ個別確認してください。